以前、どこかで 「M3はHD動画みられないんだよ、Amazonが対応してくれなくて〜」みたいな話を見かけた気がするんですが、なんのことはない、DRMに不備があっただけということです。
ちなみにここでいうHD動画はあくまでVODサービスの動画のことであって、自分で録画、撮影、エンコードしたHD動画には影響ないです。
DRMかかってないわけですから。
OnePlus 5/5T のDRM問題
もともとは OnePlus 5/5T のDRMがダメダメですっていう話題からなんですけどね。OnePlus 5/5Tの場合は端末をOnePlusに送れば直してくれるそうですが、これって実質リコールなんじゃないかと思います。
あと、交換はOnePlusのサービスリージョン内に限るということですし、日本からでは無理な話ですね。
DRMの情報って DRM Info とかいうアプリを 入れれば見られるんですが、OnePlus 5 はこのようになっており、 Security Level が L3 です。
HDの動画を見るにはこれが L1 じゃないとだめとのことです。
Widevine DRM Security Level
日本語の情報がなかなかみつからないんですが、Microsoft Azureのサイトにありました。というわけで、L3 はデバイス上にTEEを備えてないということになります。Google の「Widevine DRM Architecture Overview」(Widevine DRM アーキテクチャの概要) では、次の 3 つのセキュリティ レベルが定義されています。
- セキュリティ レベル 1: すべてのコンテンツの処理、暗号化、および管理は、信頼できる実行環境 (TEE) 内で実行されます。 一部の実装モデルでは、セキュリティ処理が異なるチップで実行される場合があります。
- セキュリティ レベル 2: 暗号化は TEE 内で実行します (ビデオ処理は実行されません)。解読されたバッファーはアプリケーション ドメインに返され、別のビデオ ハードウェアまたはソフトウェアによって処理されます。 ただし、レベル 2 では、暗号化に関する情報はやはり TEE 内でのみ処理されます。
- セキュリティ レベル 3: デバイス上に TEE はありません。 ホスト オペレーティング システム上の暗号化に関する情報と解読されたコンテンツを保護するため、適切な手段が実行される場合があります。 レベル 3 の実装は、ハードウェア暗号化エンジンを含む場合がありますが、セキュリティのためではなく、パフォーマンス向上のためだけです。
MediaPad M3 のDRM
M3のDRM Infoです。このように Security Level L3となっており、HD動画は見られないし、DRMという仕組み上 OTA でも直せそうもない(期待できない)。
おそらくHuawei がリコールでもしないと無理ということになりますね。
Xperia Z3 Tablet Compact のDRM
ついでに SONY の Xperia Z3 Tablet Compact ではどうなのかというとこの通り、L1 なのでHD動画は問題なく見られます。
さすが俺達のソニー。抜かりない。
Nexus7 のDRM
ついでに Nexus7 も L1
さすが俺達のグーグル、リファレンス機だけに抜かりない。
M3 Liteについては手元にないので存じません。
あと、ASUSのZenPadもL3だという話を聞きました。
タブレットではなくスマートフォンくらいのサイズならHDじゃなくてもまぁいいんですがね…。
というわけで
MediaPad は間もなくM5がでますが、M5も同じ状況だと買う気がなくなります。M3 Liteについては手元にないので存じません。
あと、ASUSのZenPadもL3だという話を聞きました。
タブレットではなくスマートフォンくらいのサイズならHDじゃなくてもまぁいいんですがね…。
MediaPad M3 は DRM のSecurity Level が L3 なので Netflix や Prime Video のHD動画を再生できないことがわかったのだが、HD動画を再生できないタブレットに何の価値があろうか— northeye (@northeye) February 28, 2018
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